日本のナポレオン史に衝撃! 歴史はこんなに面白い!
ナポレオンの人物像が活き活きと!
ナポレオンはどのように戦争を指揮したのか?
ナポレオンは何を破壊し、何を創造したか?
ナポレオンなくしてドイツの近代化と統一はありえなかったのか?
今ヨーロッパが、世界が、揺れている。
ナポレオンとその時代を振り返ることは、すぐれて現代の問題を考えることでもあるのである。 京都大学大学院文学研究科教授 杉本淑彦 (本書序文より)
本書の特徴:
1.読んで面白い歴史物語
2.見るだけでも楽しい貴重な100枚の図版(カラー8枚)を14枚の地図
3.人気の歴史家による活き活きとした人物と出来事の描写
4.戦争や事件の背景や動機の綿密な考察
本書の参考文献についてはこのページの最後をご覧ください。
発行所:銀河書籍 〒591-8024 大阪府堺市北区黒土町2272-3 電話: 072-251-5196 FAX 072-251-1092
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発売元:星雲社 〒112-0005 東京都文京区水道1-3-30 電話 03-3868-3275 FAX 03-3868-6588
目次
序文・・・・・・・・・ ・・・・・・ 9
まえがき・・・・・・ ・・・・・・ 11
フランスとバイエルン・・・13
アーベンスベルクでのナポレオンの演説 - バイエルンとオーストリアとの対立およびバイエルン-フランス同盟 - 皇帝への忠誠と君主としての政策の板挟みになる選帝侯マキシミリアンI世 - フェルディナント・マリアのルイXIV世への接近 -マックス・エマニュエルと強国バイエルンへの夢 - フランスとの同盟 - ヘヒシュテットの敗戦 - カール・アルブレヒトのハプスブルク家相続の試み -
プロイセンの台頭と帝国政治におけるフランスの地位低下 - フリードリヒ大王 バイエルンを救う - バイエルンの愛国主義者と啓蒙主義者 - 改革と反動の狭間のカール・テオドア
革命の影・・・・・・・・・・・・24
ドイツにおけるランス革命の影響 - プファルツ伯マックス・ヨーゼフ・フォン・ツヴァイブリュッケン・ビルケンフェルト 革命前夜に亡命 - フランス軍 南ドイツへ進軍 - 戦争の危機 - ボナパルト 第一次同盟戦争を終結 - マックス・ヨーゼフのバイエルン政府を民衆は歓迎 - 大臣モンジュラの改革計画 - オーストリアとの同盟への失望 - フランス軍 ホーエンリンデンの戦いに勝利 -
新たな荒廃
旧帝国の崩壊・・・・・・・52
カール大公と帝国思想の最後の復活 - リュネヴィルの和約 - 領土補償問題 - バイエルンとオーストリアとの紛争 - プロイセンの「政治的無価値」 - 帝国代表者会議主要決議 - バイエルンの損得- 宗教的支配とドイツ帝国都市の終焉 - ナポレオンのドイツ計画
同盟・・・・・・・・・・・・・・・79
バイエルン宮廷のフランス友好者と敵対者 - ナポレオン イギリス上陸を準備 - 新たな同盟軍が背後から襲う - マックス・ヨーゼフ 中立を望む - オーストリアの脅迫 - ボーゲンハウゼンの秘密協定 - マックス・ヨーゼフ 署名を躊躇う - ミュンヘンのシュヴァルツェンベルク - オーストリア軍の進駐 - バイエルン宮廷とバイエルン軍 フランケンに逃れる - 大陸軍の到着
バイエルンの解放・・・・89
フランス軍を大歓迎 - ナポレオン時代の軍隊と戦法 - 両陣営の進軍計画 - プロイセンの中立を侵犯 - ナポレオンドーナウ川を渡る - ウルムの降伏 - ミュンヘンのナポレオン - バイエルン のティロール占領 - アウステルリッツの会戦 - バイエルンのナポレオン熱
王冠・・・・・・・・・・・・・・・ 101
フランスの覇権姿勢 - プレスブルクの和約 - 獲得領土の配分 - バイエルンとヴュルテンベルクの争い - ナポレオンの婚姻政策とヴィッテルスバッハ家 - 皇后ジョゼフィーヌとナポレオン ミュンヘンで合流 - バイエルン王国の布告 - バイエルン王国の性格 - ナポレオンと王太子ルートヴィヒ - ウジェーヌとアウグステ・アマリエの結婚 - ナポレオンとジョゼフィーヌの出立
ライン連邦・・・・・・・・・・ 129
フランス占領軍による財政的負担 - 持続的同盟体制に対するナポレオンの計画 - バイエルンとヴュルテンベルクの無駄な抵抗 - ライン連邦の設立 - 新たな領地の獲得 - 神聖ローマ帝国の終焉 - 反対派の活動 - 書籍商パルムの射殺 - パリのルートヴィヒ王太子 - バイエルン王一家 イタリアに皇帝を訪ねる -
ライン連邦を憲法により拡大するナポレオンの意図 - モンジュラ バイエルン独自の憲法を起草
上からの革命・・・・・・・ 139
1808年の憲法 - 自由と平等の権利の保証 - 刑法改正 - 貴族特権の不完全な剥奪 - 領邦等族代表の廃止 - 議会実現せず - 所管省の導入 - 新しい官僚 - モンジュラ政府の中央集権とその弱点 - 管区分割 - 検地と統計 - 財政ますます窮乏 - 修道院の世俗化と効果 - 宗教的慣習との闘い -宗教寛容法 - バイエルン政府 カトリック教会との協約に失敗 -
ナポレオンとバイエルンの教会政策 - バイエルンの改革へのナポレオンの影響 - 軍の再編成
大陸体制・・・・・・・・・・ 169
プロイセンとの戦争 - イエナでのナポレオンの勝利 - バイエルン軍 シュレジエンの城塞を包囲 - 対ロシア戦長引く - プルトゥスクのルートヴィヒ王太子 - ナポレオン ロシア軍を決定的に打破 - ティルジットの和約 - バイエルンの希望が失望に変わる - ナポレオンの対イギリス経済戦争 - 大陸封鎖の経済的結末 - ヨーロッパ経済圏の統合 - フランスの経済的利己主義 - ナポレオン
バイエルン-イタリア間の貿易協定を妨害 - エアフルトの諸侯会議
ナポレオンとカール大公・・・ 179
スペインでの戦争 - 大陸軍 ドイツから撤退 - オーストリアの軍備 - ドイツ内の不満 - ドイツ国民運動の先頭に立とうとするオーストリアの試み - フランケンでの反ナポレオン、反バイエルンの空気 - クリストフ・フォン・アレティンと「北の光」 - ナポレオンの戦争準備 - カール大公バイエルンに進軍 - フランス司令本部内の混乱 - オーストリア軍の遅さ - 一般市民の苦しみ
最も輝かしい進軍・・・・・・・・ 207
ナポレオン 軍隊に到着 - ハウゼンのダヴー - アーベンスベルクの会戦 - ナポレオン 情勢判断を誤る - ランツフートの戦い - ナポレオン軍の優勢 - エックミュールの会戦 - アルテグロフスハイムの騎兵戦 - レーゲンスブルクへの攻撃 - ナポレオン 軽傷を負う - レーゲンスブルクの奪回と炎上 - 犠牲者
ティロールの反乱・・・・・・・・223
ノイマルクト-ザンクト・ファイトの戦い - ウイーンへの進攻 - ヴァグラムの会戦 - オーストリアの敗戦 - バイエルン支配下のティロール - 農民の自由な身分 - 無神経な改革政策 - 大陸体制に苦しむ商工業 - 厳しい通貨改革 - ティロールの郷土防衛 - 兵役義務への反抗 - 反乱は予想外ではなかった - 最初のティロール解放 - 再び奪回 - 民衆戦争の残酷さ - 二度目の解放
- 新たな敗北によりバイエルン-フランス軍の集中攻撃が終了 - ドイツとティロールの反乱
離反・・・・・・・・・・・・・・・・・・・236
バイエルン軍とフランス司令部との間の緊張 - ティロール反乱の最終的な鎮圧 - アンドレアス・ホーファーの銃殺 - ナポレオン バイエルンのティロール統治に不満 - バイエルン 新たな領土拡大を期待 - ナポレオンの最後のミュンヘン滞在 - パリで請願するマックス・ヨーゼフ - ナポレオン ジョゼフィーヌを離婚し、マリー・ルイーズと結婚 - フランスとオーストリアの和解 - パリ条約 -
低下するバイエルンの重要性 - バイエルン領土の整理 - バイエルン拡大可能性の限界 - ロシアが大陸封鎖を破る - ナポレオン 戦争は不可避と判断 - 大陸軍 ポーランドへ進軍
ロシアでの惨事・・・・・・・・・・255
大陸軍 ニーメン川を渡る - 馬の死亡 続出- 食糧調達の破綻 - 内国までロシア軍を追撃 - 病気と疲弊による莫大な損失 -ボロディノとモスクワのバイエルン騎兵隊 - バイエルン軍の主力 ポロツクに残る - ポロツクの会戦とデロワの死 - バイエルン兵の無感動 - モスクワからの退却 -ナポレオン ベレジナを経て逃れる - 大陸軍の破滅
崩壊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・264
力関係の逆転 - プロイセン ロシア側に付く - オーストリアとライン連邦ドイツは待機 - ナポレオン新たな勝利を勝ち取り停戦協定を結ぶ - ダンツィヒ、トルンおよび大陸軍にいるバイエルン軍 - メッテルニヒの調停失敗 - オーストリアの参戦 - バイエルンの交渉 - モンジュラ、ヴレーデおよび王太子 同盟変更を推進 -マックス・ヨーゼフの疑念 - リート条約 - バイエルンの戦意高揚
- ナポレオン ライプツィヒで決定的に敗れる - 最後のバイエルン部隊の解放 - ヴレーデ ハーナウでナポレオンと戦い敗れる
ナポレオンの失墜・・・・・・・・288
ドイツ統一計画 - ウジェーヌの忠誠 心 - 同盟軍 ライン川を渡る - ブリエンヌとアルシ=シュル=オーブの会戦 - ナポレオン退位を強いられる - ヴレーデとモンジュラ - ウイーン会議 - 領土問題 - ナポレオンの帰還 - ワーテルロー
一つの時代の終わりと後世への影響・・・・・・297
ヨーロッパの再建 - バイエルン王太子の失望 - ミュンヘン条約 - バイエルン 外への発展終結 - 内への発展を開始 - 芸術史で疎かにされた時代 - ルートヴィヒの芸術的嗜好 - 擬古典主義建築 - 都市計画 - 国立劇場の建設 - ダヴィッドの英雄的熱情 - フランスとバイエルンの絵画 - 文学と音楽 - 博物館構想と文化的中央主義 - エンピール様式 - 建築の内装 -
バイエルンへ移住したフランス人 - ウジェーヌ・ド・ボアルネがロイヒテンベルク公爵に - ナポレオンとウジェーヌの死 - ルートヴィヒI世政府の発足
補遺
バイエルンにおけるナポレオンの足跡・・・ 311
地図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 322
参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・336
人名索引・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・351
地名索引・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 361
写真目録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・368
訳者あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・370
本書の参考文献:「王冠と憲法」:本書でもっともよく引用されている参考文献Hubert Glaser編「王冠と憲法」の一部の論文の試訳が読めるようにしました。文献は漸次増やす予定です。参考文献「ヴィッテルスバッハ家とバイエルン、王冠と憲法」はこちら。 New 2019.6.25 論文1 編を追加、計10編になりました。
本書の拾い読み」ページはこちら。
バイエルンに関心をお持ちの方はぜひランツフートの結婚式のページ(n-tsuji2.jimdo.com)にもお立ち寄りください。
「ヴィッテルスバッハ家とバイエルン」のページはこちら。
ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ「音感覚論」のページ(n-tsuji.jimdo.com )にもどうぞ。